きっしゅ改めきしー(ξ)
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戦士成長戦略

1.序論

本編攻略が完了すると、冒ギルの戦士、邪魔なんじゃね?などという風潮が出ている。というのも先頭の一番火力のおいしい場所に立っている戦士への風当たりが厳しくなり、トレジャーハント構成で大抵前職で戦士を網羅しており、数少ない6名の枠から解放されたいマスターは多い。実際先頭になると2番目よりも火力が1.25倍高くなることが知られており、反撃を受けない前提のパーティ、もしくは反撃を蘇生でやり過ごす前提のパーティにおいては戦士の重要性がほぼなくなりつつある状況となっている。
しかしやはり攻略段階では連続物理攻撃を一身に引き受け、耐え忍び、他の役割を兼任しつつブレスを吐ける竜戦修竜(ドラゴニュート現職戦士、前職修道士、個性竜に育てられしもの)など、優秀な戦士ビルドが考えられており、改めて可能性の示唆のみであっても調査の必要性が迫られている。
そこで本研究では超レアを使わないようにした比較的汎用性の高い戦士に欲しい装備を一通りまとめ、戦士適正の高そうな種族ごとに比較、調査することを目的とする。

1.1.戦士
戦士は冒険者ギルド物語においては主に敵の攻撃を一身に引き受ける役割、所謂タンク役である。鎧装備に対して倍率がかかり、さらにこの職業限定で装備数才能を持ち、最終的にはどの職業よりも一番装備できる数が多くなるため、前職に戦士を選ぶビルドも多い。
基本的に誰か一人でも生き残らないと道中拾ったアイテムを全ロストしてしまう冒ギルでは、この職業の最上級命題はいかに生き残り続けるかであるが、冒ギルには乱数が支配する世界なため、一番物理攻撃が当たる先頭に立ったとしても、半分の確率で後列に攻撃が抜けてしまい、たまたま僧侶など蘇生役に当たって事故になるケースがある。
1.2.戦士M
戦士Mは戦士のマスター職である。レベルで習得する職業スキルの倍率が軒並み増加している。特に目を引くのが、レベル30スキルで、回避の数値もHP増大に寄与するため、防御と回避を高めていくととても高いHPを確保することができる。レベル70スキルで盾の倍率も上がるため、回避率もかなり確保でき、所謂「避けタンク」の可能性が見えてくる。
1.3.パリィ
パリィ(parry)は、フライングソードやアマゾネスが持つ戦術スキルで、敵の連続攻撃を確率で止めることができるスキルである。このスキルはキャラクターの持つ追加ダメージと敵の追加ダメージの対抗になる。
一撃を受けなくてはならないが、受けてパリィが発動すると連続攻撃を止めることができ、後列への攻撃を格段に減らすことができる可能性がある。しかし、追加ダメージが上がるスキルはたいてい細剣など、防御力の乏しいアイテムのみであるため、タンク役に必要な防御力を確保できるのかどうかという問題がある。
1.4.大楯
大楯は、序盤のロックドラゴンなどが持つ戦術スキルで、敵の連続攻撃を確率で止めることができるスキルである。このスキルは敵の追加ダメージとの対抗であるが、こちらの確率は上げることができない。
パリィと同じく一撃を受けなくてはならないが、最大発動率が固定であるため、発動率のためにほかの防御用装備を圧迫する必要がない利点がある。

2.先行研究

戦士は冒険者ギルド物語においてはある程度までの攻略で必須になるキャラクターなため、様々な組み合わせが考えられてきている。

2.1.戦修捨
物理攻撃に対して修道士の2/3と捨て子の3/4を併せ持ち、かなり固くなる組み合わせ。トレジャーハントスキルも持ち合わせつつその他倍率で護符を用いての体力確保もできる。修道者を前職に持つため、比較的成長が早く、使いやすい点もよい。
しかし、攻撃性能はほぼなく、着火用の魔法を使うか防御バフを張る、ぐらいの運用しかできない。

2.2.戦僧
サブヒーラー特化。序盤では最大HPが低く、どのキャラクターが回復魔法を唱えてもそれほど大きな差がない場合が多く、それならば戦士に変わりをさせようと考えられたビルドである。ロッドにはHPボーナスもあるため悪くはない選択ではあるものの、2.1.と比べると柔らかく感じる。

2.3.戦君
HP特化。HPが2倍になり、重鎧に倍率がかかるためかなりステータスで硬くなる。2.2.の場合ほど回復力はないものの、サブヒーラーとしても活躍しつつ高い生存力を見せる。

2.4.戦M
戦士のマスター職。戦士自体のパッシブスキルは乏しいので装備の整わない序盤に作ると使いづらいが、後半の攻撃回数が多く、後列被弾の可能性が増えだすと非マスター職では守り切れなくなるのでできれば何人かギルドに欲しい。

2.5.ドワーフ
修道士と同じ2/3スキルを持つ種族。体力が高く、物理耐性を高めやすい種族である。比較的安く雇うことができ、且つGP獲得スキルもあるため、序盤では人気の戦士候補である。種族装備で防御行動時に結界を張ることもでき、レベル50を超えると敵の物理攻撃に対し、反骨精神で物理反撃することもできる。レベル99スキルで敵の行動を止めることができ、よりパーティ全体の生存に貢献できる。

2.6.吸血鬼
男種族でトップの体力を持つ種族。HPが少ないこととブレスとファイアーボールに対して明確な弱点があるものの、成長スキルなどで基礎能力が高く、しっかりと装備で補強すると強い。レベル50スキルの魔法反撃は、剣士の魔法支援などと連携するため、着火役としてただ殴られるだけではない戦士にすることができる。ただしレベル99スキルはほぼ腐ってしまいもったいない気もする。

2.6.巨人
体力が全種族で2番目に高い種族。少し雇うのにGPがかかるものの、生存力が高く、装備枠も多めなので割と雑にしていても高い性能を発揮する。レベル50スキル「かばう」で後列にHPが低くなった味方がいる場合に被弾率が増加するスキルをもち、後列生存にとても貢献する。格闘の場合、鉄拳制裁で反撃することもできる。

2.7.アマゾネス
テクニカルな種族。そこまで生存性も高くなく、装備枠も多くはない。しかしスキル「パリィ」を持つため、対連続攻撃に対して止めることで結果的に他の種族よりも被弾ダメージをかなり抑えることができる。また、レベル50スキル勇猛果敢で魔法攻撃に対して物理攻撃で反撃を行うこともできる。とはいえパリィ発動率のために細剣などに装備枠を取られると防御がおろそかになるため、慎重な調整が必要になる。

2.8.ドラゴニュート
種族自体は特に防御に秀でたスキルを持たないが、高い体力とレベル50で覚える反撃ブレス、レベル99で覚える先制ブレスなど、ただ的になるだけの戦士ではなくある程度殲滅力を持った戦士になる。基本防御行動で攻撃行動をしない戦士と、防御行動でブレスの回数を復活できるドラゴニュートとは相性が良いことが考えられる。

2.9.フライングソード
パリィが得意な種族。魔造生物なため、レベル上限が99と低く、且つHPや防御力、対魔法に不安が多い。パリィ倍率が高いので場合によっては敵の攻撃をほぼ封殺してしまうポテンシャルはある。入手難度が低いこともよい。

2.10.ペガサス
回避2倍をデフォルトで持つ種族。魔法にも比較的固く、僧侶魔法も唱えられるため、バフを張るサポート役も兼ねられてとても優秀である。マスター職になれば回避もHPに乗るためHPのさらなる上乗せになり、とても強い。入手難度は高い。祈りもあるためパーティの魔法使用回数を復活させてくれることも期待でき、攻撃すれば運が良ければ無双連撃によってかなりの行動回数で物理結界を破壊してくれる。

2.11.アンデッドマン
体力が全種族で一番高い種族。ただし成長が少し遅い。この種族の特徴はレベル50スキルの即時蘇生とレベル99スキルのデスマーチで、これのおかげでたとえ死んでも生き返り、後列へのダメージ軽減を切らしづらくなる。ただし、最大HPに半減の大きなデメリットがあり、しっかりとHPを確保しないと運任せになってしまう。他種族の種族専用装備の一部を装備できるため、防御行動時に結界を張ったり、高い体力を用いてブレスを吐いたりすることもできる。

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