たちばなです。試験的にセクレタリの方に投稿してみようと思い立ち投稿してみました。この記事は音声コーデックについての記事です。他でまとめたものをこっちにも流用しました。
みなさん音声ファイルの拡張子にを意識したことはありますでしょうか?通常みなさんの耳に届く音声ファイルは圧縮したものが殆どです。
何かしらの圧縮を必要とされるCD音源(オリジナル音源)は4分間で約40MB、市販のCD1枚で目安600MB超えと取り込んだ際、膨大なデータ量となります。
現在の音楽市場はストリーミング形式が大半を占めていてデータ容量の多いオリジナル音源のやり取りは難しく何かしらの圧縮をする必要があります。
不可逆圧縮方式と可逆圧縮方式
圧縮方式は大別すると二種類あり、その特徴をまとめると
- 圧縮効率が高い不可逆圧縮方式
- 音質の損失が無く展開が可能な可逆圧縮方式
となります。
不可逆圧縮方式
不可逆圧縮方式はデータを大幅に削減できる代わりに音質のロスが大きくデータが変換前に展開できず損失が発生する形式です。また、この圧縮形式の最たる特徴として圧縮率(=ビットレート,bps)を指定できることにあります。難しい話は置いておいてざっくり話すと数字が大きいほど音質はよくなります。ただし、データ量も同様に大きくなるので注意が必要です。
相場だと大抵7分の1程度には圧縮できる優れものです。
例えば『AWA=音楽ストリーミングサービス』の設定欄を覗いてみると
>OFFLINE QUALITYの項目より 右側にビットレートの記載がある
このようにLow,Nomarl等各種項目の隣にある数字がビットレートです。AWAは勿論LINE MUSIC、Spotifyのような最近の有料ストリーミングサービスは大抵、音質を弄ることができます。
CD音源から圧縮する場合も同様です。リッピングソフトを用いて形式とビットレートを指定した上で変換します。モバイル端末等に移動する場合に圧縮を多く用いるので容量がそのまま決定されるビットレートに注意が必要です。
因みに上で広く用語が出ているCD音源のビットレートは1411kbpsです。
形式の種類
最も有名なコーデックは.mp3でしょうか。
トップシェアを占める.mp3ですがLPFの関係で音質のロスは大きいものの様々な音楽プレイヤーに対応し今日でも広く使われているデファクトスタンダードとなっているコーデックです。
.mp3と双璧をなすコーデックはやはり.AACです。
Apple社の標準フォーマットで地上派デジタル放送にも使われるコーデックです。128kbpsまでは音質もよく効率的なコーデックと言えるでしょう。基本的に.mp3とAACを使い分けられたら圧縮に関しては文句なしです。余談ですが『AWA=ストリーミングサービス』は.AACを採用しています。
最近キているコーデックは.Opusです。
Youtubeにも一部使われているコーデックで中レート帯128~160kbpsの音質がmp3やAACと比べて約1.6倍良いと激アツです。後述する可逆圧縮方式にも迫る勢いです。
可逆圧縮方式
可逆圧縮方式とは圧縮後も展開するとオリジナルの音源に差し戻すことができる圧縮形式を指します。最も大きな特徴は論理的な損失はあるものの聴覚上は損失無く出力することができる点です。音源はそのままに、データ容量のみを圧縮することができる為PCなど据え置きでの保存に広く使われる方式です。
また別名「ロスレス形式」と呼ばれています。
形式の種類
可逆圧縮方式は展開が可能なのでどのコーデックにも音質的な特徴は無く互換性、圧縮率、再生負荷によって語られることが多いです。主に有名なコーデックはFLAC,ALAC,Monkey's Audioなどでしょうか。前者二つはツートップのコーデックでこの二つであれば間違えないと言えます。Monkey'sAudioについては圧縮率及び圧縮速度が高いコーデックです。
総評
コーデックについてつらつらと書き連ねましたがぶっちゃけコーデックは気にしなくてもよいと思います。(おい)音楽聞きでもニッチな話でコーデックを弄ったところでその差は本当に些細なものです。
音楽は楽しんでナンボ、下手に音質沼に手を出すと目的と手段が逆転してしまいます。
ただもし音質についてどうしても気になるところが出てきてしまったら。出力装置でも処理装置でも無く、この記事を思い出して敢えて音源に拘ってみるのも一興だと思います。皆さんの音楽ライフがより楽しいものとなることを心より願っております!よいお年を!
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